【思考の座標軸】「批判的思考」「水平思考」「垂直思考」の訓練方法

2021/5/10

こんにちは、シンヤです!
今回は【思考の座標軸】「批判的思考」「水平思考」「垂直思考」の訓練方法を解説いたします。


思考法について解説

世の中には様々な思考法があります。
そのうち私は、仕事をする上で以下の3つの思考法を大切にしています。

  • 批判的思考(クリティカルシンキング)
  • 水平思考(ラテラルシンキング)
  • 垂直思考(ロジカルシンキング)

になります。
それぞれ詳しく解説いたします。

批判的思考(クリティカルシンキング)

「批判的思考」とは、前提の課題を疑い、常に「これは本当に正しいのか?」と疑問を持ち続ける思考法です。
別名「クリティカルシンキング」といいます。

定義された前提条件の是々非々を判断する力。
とも言い換えれると思います。

あらゆる物事や状況は、常に流転し続けています。
人から提示されたり、古い価値基準に従って行動することが、常に正しいとは限りません。

昔成功したやり方が今も成功するとは限らないし、上司の指示が間違っているかもしれません。
思考停止で言われたことだけこなすのは、本当に危険です。

私はこの「批判的思考」を常に持っていると感じています。
そのおかげで、常に「冷静」「物事の本質を見極める能力に長けている」と評価を頂くことが多いです。

しかしそれは、行きすぎると「ひねくれ者」とも捉えることができます。
批判的思考は物事の是々非々を判断し、正しく人に伝えることができて初めて、価値を生む能力だと思います。

水平思考(ラテラルシンキング)

「水平思考」とは、常識に囚われずあらゆる角度から、課題の解決案を模索する思考法です。
別名「ラテラルシンキング」といいます。

「批判的思考」との違いは、私は「問題の前提から是々非々を問うか否か」だと思います。
つまり以下のような感じですね。

  • 批判的思考
    • 前提の条件を疑い「本当に正しい問いなのか?」を模索し考え続ける思考法
  • 水平思考
    • 常識に囚われず「問いの解決案」を模索し考え続ける思考法

例えば「井戸水が枯れて水が枯渇している」という課題があった場合・・・

  • 批判的思考
    • まず「本当に水が枯渇しているのが問題なのか?」「井戸水が枯れたことが水が枯渇している本当の原因なのか」などから考える
  • 水平思考
    • 「利用料を支払う代わりに、隣の村の水源の一部を引いてくる」など、少々突拍子もないような思考から解決案を考える

などです。
常識的に考えたら、水が枯れてしまったら・・・

  • 川から水を汲み取ってくる
  • 雨水を貯めよう
  • 雨乞いをしよう

などを考えると思います。
常識の枠を取り払い、人が思いつかない解決案を考えるのが「水平思考」の入り口だと、私は考えております。

ちなみに私自身は、この「水平思考」が少々苦手だと感じています。
今まで生きてきた中で蓄積された「常識の壁」を打ち破るのに、まだ四苦八苦しております💦

垂直思考(ロジカルシンキング)

「垂直思考」とは、一つの問いを深掘りし、解決案をより具体的に落とし込んでいく思考法です。
別名「ロジカルシンキング」といいます。

ロジカルシンキングは、ほとんどの人は聞いたことがあると思います。

例えば、前述の「井戸水が枯れて水が枯渇している」という課題の場合・・・

  • 川から水を汲み取ってくる
  • 雨水を貯めよう
  • 雨乞いをしよう

これが「垂直思考」の考え方です。
Aという事象が発生し、結果Bという解決案を考え深掘りしていく思考法です。

「水平思考」と「垂直思考」は、お互いを補完する相互関係になっています。
「水平思考」で問いの解決案を定め「垂直思考」で解決案をさらに深掘りして、解像度を高めていきます。

例えば、井戸水枯渇の解決案を「利用料を支払う代わりに、隣の村の水源の一部を引いてくる」と定めた場合・・・

  1. 隣の村の水源を調査し、水を引いても十分な水源があるか調べる
  2. 水質を調査し、問題がないか確認する
  3. 水を引いてくるだけの、費用と技術力があるか精査する
  4. 隣の村に相談し、水を引いても問題ないか確認する
  5. 水を引くなら工期がどれぐらいかかるか、試算する
  6. 全て問題ないなら、水を引いてくる

などですね。
一つの問いから導き出される行動を分析し、道筋を深掘りしていきます。


3つの思考法は「相互関係」にある

Jorge Stolfi, Public domain, via Wikimedia Commons

この3つの思考法は対立構造ではなく、課題解決のためにお互いを補完し合う関係です。
上記のような「三次元」で思考法を捉えると、わかりやすいかと思います。

  • 批判的思考:原点
    • まず座標軸の原点を決める
  • 水平思考:x,y軸
    • 原点を中心とし、どこに点を定めるかを決める
  • 垂直思考:z軸
    • 点を定めたら、縦軸を深掘りして解像度を上げていく

私は思考法の関係性を考える際、上記のようなイメージを持っています。
いわば「思考の座標軸を定める」と言い換えれるかもしれません。

最初は意味がわからないと思いますが、慣れてくると感覚が掴めてきます。
これから紹介する思考法の訓練を積むと、より繊細に思考の関係図が見えてくると思います。


批判的思考(クリティカルシンキング)の鍛え方

結論からいうと、僕は以下の方法で鍛えるのが良いと思います。

「これはなぜ存在しているのだろう?」と考える癖をつける

字面だけ見ると少々哲学的ですが、そんなことはありません。
要は「これが存在している理由はなんだろう?」と問い続けることです。

例えば、電車はみなさん使ったことがあると思います。
ですが「電車」が、なぜ存在しているのかを考えたことがある人は、少ないのではないでしょうか?

電車というのは、デメリットだけを切り取ると不便な乗り物です。
例えば以下のような感じです。

  • 駅に行かないといかない
  • 設備投資に非常にお金がかかる
  • 駅と路線と電車を作りにも、非常に時間がかかる
  • 都心は満員電車が多いので非常に息苦しく乗りづらい
  • 路線が多すぎて道に迷いそうになる
  • 車と違い高額で個人が所有できない
  • 小回りも効かない

しかし同時に、以下のようなメリットもあります。

  • 一度に大量の人数を運べる
  • 車と違い渋滞に巻き込まれる心配がない
  • 安定した交通インフラを提供できる
  • 大量の貨物を運べる
  • 個人の所有物ではない限り、課税対象にならない
  • 近場なら安価で移動できる

上記のように、ある物体や事象が存在する際に・・・

  • なぜ存在するか
  • 本当に存在する必要があるか

などを、まず分析することから始めます。

一度癖がつくと、常に周りにあるあらゆるものの「是々非々」の判断を行うようになります。
この「是々非々を判断する癖をつけること」が、批判的思考を鍛える第一歩だと思います。


水平思考(ラテラルシンキング)の鍛え方

これには便利なゲームがあって、こちらを繰り返し行うと良いと思います。

「ウミガメのスープ」を繰り返し行ってみる

「ウミガメのスープ」とは、水平思考を鍛えるために考案された推理ゲームです。

Aという事象が発生し、Bという結果が出たのは何故か?
というような思考の推理ゲームが多く展開されます。

平たくいうと「水平思考を鍛えるためのクイズ」という感じです。
水平思考を鍛えるには、クイズを多く解くと良いと思います。

クイズを解くのが得意な人を「頭の柔らかい人」とよく言います。
水平思考が得意な人も、頭が柔らかい傾向があると思います。

私はどちらかというと「頭が固い方」なので、水平思考が苦手なのだと思います。
私も目下「ウミガメのスープ」の問題を解き続け、水平思考の訓練をしております。


垂直思考(ロジカルシンキング)の鍛え方

垂直思考(ロジカルシンキング)を鍛えるには、私は以下の方法を実践すると良いと思います。

「因果」と「相関」の関係整理をすること

これはつまり「物事の原因と結果の条件整理ができている」と置き換えることもできます。

例えば「ランディングページからの売り上げを上げて欲しい」と依頼があったとします。
以下のようなデータが上がって来ていると仮定します。

  • PVは増えている
  • CV(コンバージョン)まで至るボタンのクリック数は下がっている

つまりこれは「流入は増えているけど、商品の購入ページへ至るボタンを押す人は減っている」ということになります。

これは要約すると「CTR(ボタンのクリック率)」が下がっているということになります。
この事象の因果と相関を整理すると、以下のようになります。

  • 原因:ボタンのクリック数が下がった
  • 結果:だから売り上げが下がった

ということです。
データを整理すると、物事の「因果と相関の関係整理」ができます。

因果と相関の関係整理ができていないと、どのようになるでしょうか?
結論からいうと、いきなり解決案を提示してきます。

  • 新しい商品を発明する
  • 商品の単価を上げる
  • 集客率を上げる
  • 広告単価を上げる

例えばですが、上記のような課題の解決案を提示してきます。
これらの提案には「問題の原因」は含まれていません。

  • 原因:???
  • 結果:売り上げが下がった
  • 解決案:新しい商品を発明する

という状態なのです。
良い問題解決を行うためには「因果と相関の関係整理」が必要不可欠なのです。

日常的に「因果と相関の関係整理」を行えると、日常的に垂直思考の訓練が行えるようになります。

「ロジックツリー」で相関関係を整理する

垂直思考の訓練をする際、上記のような「ロジックツリー」で相関関係を整理するのも良いです。
物事の事象を体系的に分かりやすく分解できます。

今回は例として「CTRが下がっている」のが、売り上げが減っている現象と仮定しました。
しかし実際の仕事では、様々な要因が絡み合って「売り上げ」という数字に現れてきます。

より多くの変数を多角的に分析して、課題解決の方法を深掘りする際、ロジックツリーは非常に役立ちます。
同時に垂直思考の訓練にもなると思うので、知っていて損はないと思います。


まとめ

  • 課題解決には3つの思考法がある
  • 「批判的思考」「水平思考」「垂直思考」の3つ
  • 3つの思考法は相互関係にある
  • 鍛えれば、あらゆる課題解決の場において非常に役に立つ
  • 思考法を使いこなすのは、座標軸を定めるのに似ている
  • 言うなれば「思考の座標軸を定める技術」とでも呼ぶべき
  • 3つの思考法は鍛えることができる

今回は以上になります。